
かんたんシリーズ:ビットコイン編
仮想通貨・ブロックチェーン・ビットコイン
- 知らないけど今さら聞けない
- 素直に聞いてみたけどめんどくさそうな顔でスルーされた
- ググっても理解できる回答に出会えない
- カタカナことばが多すぎてついていけない
- どんどん置いて行かれる感じに寂しさをおぼえる
ひとつでも思い当たる人向けにわかりやすくかんたんにまとめました。
この記事にはビットコインの運用・購入方法に関する情報は一切ありません。
ビットコインとはなんぞや?基礎知識がまったくないけどそろそろ知っておきたいと思う人向けの記事になります。
ビットコインは仮想通貨ジャンルでNO1
ビットコインとアルトコイン
ビットコインは一般的に仮想通貨と呼ばれています。
日本国では仮想通貨→正式名称「暗号資産」へと変更されました。
2019年5月31日に資金決済法と金融商品取引法の改正が参議院本会議において可決・成立し、『仮想通貨』から『暗号資産』への呼称変更が決定しました。
仮想通貨と呼ばれている暗号資産は1,000種類以上あります。
ビットコイン以外の仮想通貨を総じてアルトコインと呼びます。
アルトコインにはビットコインをベースに作られたものが多く、コインごとに開発の目的・発行ルール・取扱取引所などが異なります。
一部取引量の多いアルトコインに「イーサリアム」「リップル」があります。

ビットコインはブロックチェーンと呼ばれる仕組みで安全に取引されています。
ブロックチェーンの安全な仕組みについては
を参照してください。
ビットコインに対して「怪しい」「危険」と思われている方に、
ビットコインがどのような流れで世に現れたのかを次章でご案内します。
その前に仮想通貨の代表格がビットコインと紹介しましたが、そもそも仮想通貨とはなに?と疑問の方は
をご確認ください。
ビットコインの誕生と承認作業
怪しすぎる開発秘話
ビットコインの誕生秘話をご紹介します。誕生秘話は、怪しさ満載です。
怪しさの主役はズバリ開発者です。
サトシナカモトと名乗る人物が投稿した、ひとつの論文によりビットコインが誕生しました。
サトシナカモトと名乗る開発者の身元は、現在も判明していません。
性別・国籍・個人か団体かさえ不明です。
謎に包まれたまま今なお、その正体をめぐってさまざまな憶測が飛び交っています。
ビットコインの歴史
2008年10月末、サトシナカモトと名乗る匿名の人物が
インターネット上に『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』と題する論文を投稿。
2009年1月3日、ビットコインのジェネシスブロック(最初のブロック)生成。
2010年5月22日、ビットコインを利用した初商取引の成立がピザ2枚を10000BTC(ビットコイン)と交換。
※毎年5月22日は、世界各国で「ビットコイン・ピザ・デー」イベントが開催されています。
2010年9月18日、初のマイニング開始。(次章にて解説)

大きな価格変動はありますが、ビットコインの人気・認知度は現在も右肩上がりです。
承認作業はマイニング
ではビットコインの仕組みをご案内します。
マイニング(採掘)と呼ばれる作業で、10分に1回新しいビットコインが発行されます。
ブロックチェーン上に新しいブロックを生成するための承認作業です。
承認作業は、ネットワークに参加している第三者(マイナー)がゲーム形式で行い、取引の正当性を検証するものです。
ゲーム形式とは、暗号化された数列のナンス値に一番早くたどり着いた勝者のみが、報酬としてビットコインを獲得できるというもの。
世界中に多く存在するマイナーが、日々報酬のビットコインを獲得する為承認作業のマイニングに参加しています。
いかがですか。
遊んでいる印象を受けたでしょうか。
ゲームに出される問題の難易度は複数存在し、連続勝者が出ないよう出題されています。
マイニングには、大量の電力と計算処理を行う半導体チップなどの初期投資・維持費が伴います。高性能コンピューターを多数揃える企業の参入が増え続け個人は苦戦を強いられるようになりました。
下記はマイニングの関連記事です。
エネルギー不足が続くコソボで、電力を大量に消費する仮想通貨のマイニングが禁止された結果、インターネット上にマイニング機器を売却しようとするコソボの人々の投稿があふれていると報じられています。
(中略)コソボ政府は2021年末に仮想通貨のマイニングを禁止することを発表しました。
ビットコインの発行量は2100万BTCとされており、2140年ごろに新規発行が終わるとされています。

ビットコインについて
ビットコインへのイメージがずいぶんと変わってきたのではないでしょうか。
ここでメリット・デメリットをご紹介します。
【メリット】
- パソコンやスマホがあればどこでもいつでも取引可能
- 国・企業の管理がなく直接送金が可能
- 他国の通貨への両替の手間や手数料が不要
- ID・パスワード・個人情報が不要 ウォレットのアドレスで記録
- 透明性が高く改ざんが困難
- 現物取引は0.001BTC等、少額から取引可能
例:1BTCあたり10万円の場合1000円で0.01BTC購入 - FXや株式と比べ価格変動が大きい為、売却益も大きい
- 決済手段として認可・持ち運び不要

【デメリット】
- 売買により得た収益は「雑所得」で税金が高い
- 価格の変動が激しい
- 取引・送付をキャンセルできない
- 秘密鍵の紛失で資産を失う
- 国による保証がない
- ハッキングの危険性がある
- インターネット環境が必要
- 送信先を間違えた場合は保障なし

管理方法
ビットコインの管理方法をご案内する前に現状の確認をしましょう。
- 銀行に預ければ預金が増える時代は終わりました。
- 自分の貯金の引き出しに手数料がかかることさえあります。
- 財政破綻や企業倒産のリスクがないとは言えない先の見えない時代になりました。
ブロックチェーンは、資産運用にはこれ以上ない安全な仕組みです。
自己責任のもとリスクヘッジを行い、準備を整え安全な仮想通貨取引所にて運用を始めましょう。
では、ビットコインの管理方法2つをご紹介します。
ビットコインは仮想通貨取引所に預けるか、ウォレットで自己管理します。
過去のトラブルは仮想通貨取引所が原因で発生しています。
マウントゴックス事件の原因となった問題は、あくまで同社のセキュリティシステムの甘さでした。
また、取り扱う金額に見合っただけの管理体制が整っていなかったことも背景として無視できません。つまり、ビットコイン(BTC)そのものの危険性が現れたというよりも、マウントゴックス社の失態が事件の核心です。
ビットコイン(BTC)自体はハッキングされやすいわけでもなく、安全な暗号資産だともいえます。
ほとんどの暗号資産に施されている技術は十分に信頼のおけるものです。マウントゴックス事件はあくまで暗号資産管理の教訓として振り返るべきでしょう。
ビットコインの管理は自身で充分に正しい知識を習得した後に行いましょう。

3大リスクを紐解きます。
取引所リスク
・過去の大きな仮想通貨事件は、取引所にて起こっています。
安全な仮想通貨取引所を選択しましょう。
価格変動リスク
・価格変動リスクとは、例えば中国人民銀行による暗号資産取引とマイニングの全面禁止が発令されるなど世界的ニュースで大きく変動することがあります。
ウォレットリスク
・お財布代わりとなるウォレットのリスクは、一言でいうと取引するたびに新しいアドレスが発行されるため几帳面でない人には管理がたいへんというリスクがあります。
※複数アドレスは個人情報保護のための施策。
まとめ
ビットコインは、中央集権(国・企業)に携わらない新しい概念によって成立しています。
管理者のいないビットコインは損害を補償する機関もなければ、利用者間の特別なルールもありません。
暗号資産の取引を行うには、自己管理・リスクヘッジを徹底し保有することが最も重要です。
初心者の方はメリット・デメリットを正しく理解し、少額から取引をスタートすることをお勧めします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
最後に繰り返しにはなりますが、安全な取引である新しい概念のブロックチェーンをご確認ください。






